SEVENTEEN 短編集
ニコッと笑って
「きみ…すごいね」
そう言った
あたしは何が凄いのか
解らなくて
「……え…?なにが…?」
そう尋ねると
「…だって、俺がこいつに付けた名前も…みるくだからさ…」
微笑みながら話す
青年に対して
あたしの心に一瞬
矢が刺さりドキドキした
「…ウソ…ほんとに?」
「本当だよ…だからきみがみるくって呼んだ瞬間ビックリしたよ」
「……凄いね!…あたしたち」
あたしがそういった瞬間
青年は笑いだし
「そうだね」
と言ってあたしに
「ごめ…急に笑って…いきなり超笑顔で話すからさ…可愛いなって…!」