SEVENTEEN 短編集




「…ちょ!夏美さんっ!…」

青年はあたしの腕をとり
あたしを目の前に

「…あのさ…いきなり逃げないでくんないか…?…俺が悪い事したみたいだろ?」


「……ごめ…ん……。」

「…なんで逃げたの?」

そんな問い掛けに
あたしはうつむき

「ごめん…なんとなく…」

「なんとなくって!絶対ウソだろっ」
と言って笑いだした


「何よ…」


「いや…バレバレのウソ付くからおもしれーなーって」


「ムカつく…」

「…ごめんごめん…」





< 19 / 24 >

この作品をシェア

pagetop