千景くんは幼なじみ
「今度さー、新入生歓迎会やっから…来ない?」

は?

な…なんでいきなり私?

ビビってると、横から穂積が入ってきた。

「瀬尾~、結愛狙いだったら断ります!この子、彼氏いるから」

えっ?いないけどっ。

もっとびっくりだよ…。

今度はビビって穂積を見る。

瀬尾くんも、ギョッとしていた。

「あれ…千景がいねーつってたけど。全然モテねーって」

はぁ!?ちーちゃん、私の知らない所で何言ってんのぉ?

私だって、これでも告白ぐらいされた事あるから!ちーちゃんが好きだから、今まで断ってきたのにーっ。

「結愛の彼氏は私です~。いいオトコにしか譲らねーから。瀬尾、間違っても手は出さないよーに」

穂積は瀬尾くんを指差し、チッチと指を軽く揺らす。


あ…なるほどね。

穂積が私の彼氏。まぁ、私服ならきっと、そう見えなくもないかも。


「でもその歓迎会、千景くん来るなら結愛連れて行ってもいいケド」

穂積が瀬尾くんを見てニヤニヤ。

「千景?来ねーだろ。こーやってギター返してくるぐらいだし…」

そう言って、瀬尾くんは私の顔をチラと見る。

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