千景くんは幼なじみ
「あ~んっ…何でオレジャージ忘れたんだろ。昨日まで覚えてたのにぃ」

穂積の前で涙目になる和奏くん。

「昨日まで覚えてたって、今朝思い出さなきゃ意味ないだろー」

穂積が和奏くんの頭をクシャクシャとやる。





「あぁっ、頭クシャクシャしないでよー。もおっ」

和奏くんはぷーっと頬を膨らせ髪を両手でなおすと、穂積からジャージを受け取る。

…かわいい。

その辺の女の子より、よっぽどかわいいよ。

女装させたら…間違いなく女の子だわ。

ジャージを着て穂積と並べば、彼氏(穂積)と彼女(和奏くん)。

私服姿も見てみたいなぁ…。





「あっ!結愛ちゃん。そのリボンカワイイ。どこで買ったの?」

和奏くんは、私の髪についているリボンに触れる。

たまに…和奏くんとガールズトーク。

ちーちゃんとこんな話、ありえないよ。


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