B.L.T~暗黒OLの奇妙な恋の三角形
「行こう。
いまならまだ間に合うかも知れない」
「……」
ワタシは無言でうなづいた
暗くてシグサが見えないかも知れないケド、ワタシはブルーと自分の気持ちと、そして今まで気づかないフリをしていた予感に対してうなづいた
どこへ行くのか……
ワタシはもうはっきりとわかってる
そしてブルーもワタシがそれに気づいてるってことに気づいてる
――だからそのことについてナンにも言わないんだ
そう、レイが消えようとしてるって……
ブルーはワタシの手をとってゆっくりと地上への階段を登りはじめる
ワタシはブルーのちょっと冷たい手を感じながら、気持ちがこのまま落ち着いていてくれることを祈った