イケメン担任とヒミツの放課後恋愛【完】
「そんなおまえに“首輪”をやろう」


手をスッと自分の首の後ろにまわし――


「俺の元から逃げ出すことがないように」


外した“ソレ”を――


「たとえ逃げ出しても、ちゃんと俺の元に帰ってくるように」


あたしの首に手をまわしてはめて――


「ほら。
飼い主がわからないと…困るだろ?」


細めた目をさらに細めて、くすくすっと笑った。


「…え…これ…」


首にシャラ…ンとかけられた“ソレ”は――


「ん―…。
その“首輪”よく似合ってる」


まぎれもなく――“汐里リング”で――


「困ったちゃんのおまえには、ちゃんとした飼い主が必要だ」


…って…?
< 97 / 190 >

この作品をシェア

pagetop