たからもの
その日はそのまま眠ってしまった。

それからも毎日、千は病室に顔を出してくれた。

私は虚ろな笑みを浮かべ、千との時間を過ごした。

そして、とうとう学校が始まった。

私は皆勤であったものの、入院のせいでそうはいかなくなった。

学校が始まって2、3日して私は退院をした。

長い、長い入院生活だった。
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