たからもの

2人の幸せ

外が暗くなってきたので、私達は帰ることにした。

「またね~!!」

「よい冬休みを!!」

なんて言いながら別れた。

そして、千に電話しなきゃって思った。

私は携帯を取り出して、千に電話をかけた。

千は出ない…。

きっと出ない…。

そんなことくらいわかっていたはずなのに…。

電話をかけた。

でも、違った。

千はあの時、電話に出たんだ。
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