煌めきの瞬間




わたし‥‥


何をしたい?






わたしは‥‥





「わたし‥‥素直になれる強さがほしい」



気がつくと、美鈴たちがわたしを見つめてた。



「あっ、急に変なこと言ってごめんなさい!!
‥やだ、恥ずかしいな‥‥訳わかんないですよね」


自分の発言に驚いて目を泳がせたわたしの赤い耳に、咲坂さんの声が聴こえた。



「全然変な事じゃないよ」



え‥‥?



にっこりと優しい微笑みを浮かべた咲坂さんに、一瞬胸が高鳴る。



「変じゃないよ」



咲坂さんの優しい思いに包まれたような気がした。





「うん。変じゃないよね」


美鈴の言葉で、更に心が温まる。


わたしは笑われるんじゃないかと思った思いを口にした。








< 45 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop