煌めきの瞬間
「ごめんね、春香ちゃん。俺、そんなに驚くと思わなくて……」
「う……ううん。わたしこそ驚きすぎだよね」
謝る大地くんに首を振った。
けど、本当にびっくりした。胸の奥にあった変な感覚が吹っ飛んじゃうくらい。
「みんなで何話してたの? 俺も混ぜてよ。」
「えっ……と、球技大会の話。わたしたち皆バスケってこと」
「ホント!? やっり~! 俺もバスケ!!」
「――ヒャッ……」
突然大地くんが満面の笑みでわたしの肩に腕をまわしてきた。
うわわっ、どうしよう……
体中が硬直して動揺を隠せない。
こうなふうに触れるって友達なら普通なの?
わたしが意識しすぎ……?