Bad Girl~不良少女~
「よこせっ」
「よっほっ」
栗崎に遊ばれるがままに、ジャンプしたり栗崎の後ろに手を回してみたり、色々健闘してみるけどまったくぬいぐるみを手に入れることはできない。
「ハァハァ……ハァ…」
ケンカ以外でこんなに動くことがないから、息切れして仕方ない。
そんなうちに比べて栗崎は余裕綽々の表情を浮かべてる。
「むかつく…」
うちらのやりとりを聖華と綾村は驚きの表情で見ていたけど、途中で飽きたのか、どっか行ってしまった。
「俺に勝とうなんて100年早いの」
ドヤ顔でうちを見下す。
むぅ……。
言い返せないのが腹立つ。
「よこせって!!」
もう手を伸ばすのはやめて、地団駄を踏みながらメンチを切る。
「やだってば。ほら、翼たちんとこ行こう」
ニヤっと意地悪く笑って、栗崎はさっさと歩き出す。
「栗崎のバカっ。もう嫌い!!」
子供みたいに拗ねて、口を尖らす。
「そんなんで俺の心は動かねぇよ」
……バレた。
作戦、大失敗。