Bad Girl~不良少女~
「取れた」
取り出し口に手を入れて、栗崎が取り出してうちらに見せたのは……。
「あ、プーさん……」
うちの大好きなプーさんのぬいぐるみ。
"あの黄色いの"って、プーさんのこと。
「それ……」
「俺さ、こう見えてUFOキャッチャーとか得意なんだよね」
取ったぬいぐるみを投げたり掴んだりしながら得意げな顔をする。
「ね、栗崎!!」
栗崎のもとに飛んでいって、ぬいぐるみを持っている腕を掴む。
「お、ボディタッチ」
「それ、ちょうだいっ」
栗崎の意味わからない言葉は無視して、ぬいぐるみが欲しい一心で栗崎の目を見つめる。
「え?」
「そのぬいぐるみ、うちにちょうだい!!」
「そのために取ったんじゃないの?友也」
「うーん。そのつもりだったんだけど、やめた」
うちらの期待に反して、栗崎はぬいぐるみを持ち替えて、自分の後ろに隠した。
「やめたって……。なんでっ」
「なんとなく」
「はぁ!?」
うちは今にも泣きそうな顔をしていると思う。
栗崎よりも、聖華よりも好きなプーさんをもらえないんじゃ泣くって。