Bad Girl~不良少女~
校門を出て、とりあえず栗崎の家に行くことにした。
「栗崎ん家、知ってんの?」
「うん、何回か行ったことあるからね」
うちはバイクで来てるから、バイクを置いて帰るわけにもいかず、跨ってゆっくり走らせてる。
綾村の誘導で、栗崎の家を目指す。
こんな時間に制服と中ランを着た学生が歩いてると、なんだか目立つみたいで。
すれ違う人がほとんど振り返っていく。
「ここだよ、友也ん家」
「……でかっ」
「超豪華じゃん…」
綾村はもう見慣れていると言った顔で豪邸を見上げる。
一体何坪あるんだろうか。
端から端がいっぺんに見渡せない。
「……あ、綾村翼です」
「少々お待ちください。…どうぞ、お入りください」
「入っていいって」
うちらが呆然としている間に綾村はインターホンで会話を済ませていた。
ガチャっと鍵の回る音がして、目の前に横たわった扉が自動で開き始めた。
「すごい…」
もう唖然とすることしかできない。
全部開ききったところで、綾村がほらと促して果てしなく遠く感じる玄関へと目指して歩き出した。