Bad Girl~不良少女~
それに加えて、なんだかめんどくさいことになってるから、この状況で栗崎と付き合ってるなんて口が裂けても言えねぇ。
「稜さ……お前、栗崎とどうなってんだよ」
「はぁ!?どうもなってねぇよっ」
思わず立ち上がる。
「お前焦るとはぁ!?って言うよな」
「……」
香矢も同じ学校に通ってるんだから、うちらが付き合ってるっていう事実をどこかで耳にしてもおかしくはない。
幸いにもあのバカ男はみんなの前で発表してるわけじゃねぇからギリギリセーフ。
「どうなってるって……もうすでに関わりあるのか?」
親父がキョトンとした顔でうちに問いかける。
「……あぁ。ちょっとな」
もう半分諦めたようなテンションで椅子に座りなおす。
「じゃあ話は早い。頼んだぞ、稜」
「おい、親父。話すって何を話せばいいんだよ」
満足げに居間を出ようとした親父を慌てて呼び止める。
「もちろん、この家を下に入れようって魂胆をどうにかしてこい」
「どうにかって……おい、親父!!」
上機嫌で親父はまたどこかへ行ってしまった。