Bad Girl~不良少女~



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「ん……」


気が付けば、いつのまにか栗崎のベッドにいて。


横を向けば、キレイな顔して寝てる栗崎がいて。


「……しあわせ…」


自然と口から出た言葉だけど、ほんとにその通りだなって思う。


カーテンの隙間から朝日が漏れて来て、朝なんだと思ったらちょっと気恥ずかしくなる。


「………」


じっと穴が開くんじゃないかってくらい栗崎の寝顔を見つめてみる。


悔しいくらいカッコいいんだよなぁ、こいつ。


顔も、言うことも、することも、だけど。


なんでうちなんか好きになったんだろう。


ずっと突っかかってかわいくなんかなかったのに。


「そんな見られたら穴開く」


「ぅえ!?」


急に発せられた声に、思わず変な反応をしてしまう。


「ぅえって…。おはよう、稜ちゃん」


苦笑しつつうちと正面から向き合うように体をずらした栗崎と同じように自分も動く。


「うん、おはよう」


あー……すごい幸せ。


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