不思議病-フシギビョウ-は死に至る
特に今日はおもしろい事もなかったと思う。
明日から、か。
「ところでナオキ」
藤沢に呼ばれる。
「なんだよ、藤沢」
オレはメンドクサイながらも返事をした。
「どうせナオキはしおりを見ないと思うから言っておくけど、ナオキと僕は同じ部屋だからね」
ああ、そうか。
……。
「部屋決めなんていつした?」
「番号順らしいよ。……と言うか今更そこを疑問視するんだね」
適当な人間が集まってうまくいくのだろうか。
いや、オレはともかくリンだ。
リンは発言しなさそうだからなあ。
まあ、ルームメイトが体育会系ばかりということもないだろうし、それもここだけだ。
最悪の場合、我慢すればいい。
オレは特に何もしない。
もしそれがオレだったら余計なお世話だからだ。
……っと、そこまで来てオレは気付く。
どうしてオレはリンのことを心配しているんだろうな。
歴史博物館で一人たたずんでいたリンを見てしまったからだろうか。
メンドクサイメンドクサイと言っていたオレがどうして他人の心配をする?
むしろオレは心配されるほうだ。
思わず笑ってしまう。
「ナオキが壊れた!」
「別に壊れてねえよ」
しかし、自分のものの考え方がおかしくなってきている。
リンはオレにとって、なんなんだろうな。
同じ文芸部の部員だろって、心の中で一人突っ込む。
そして、それがおかしくてまた笑ってしまった。