不思議病-フシギビョウ-は死に至る
施設の駐車場でバスは停車した。
オレたちはバスを降り、荷物を受け取る。
メンドクサイ点呼も終わり、オレは藤沢の後についてこれから三日間過ごす部屋に向かっていた。
のだが。
施設は山の斜面に建っていた。しかも海の側。
加えて、山はかなり急な斜面になっていて駐車場は山の真ん中あたりに作られていた。
つまり施設までは下りの階段で結ばれていて、
「長いんだよ!!」
「足が棒になる……」
運動部だろう生徒に追い抜かれる。
は、速さが……。
「しおりには百段以上あるって書いてあったよ」
「何だよそれ!?ここは金比羅山かあ!?」
と言うか、そんな事実はしおりにも書かず隠しておいて欲しかった。
ちなみに、施設も傾斜の上に建てられていて、オレたちの部屋は上のほう。
施設の中の階段を上らなくてはいけなかった。
扉を開けると、
「遅かったな」
部屋にはすでに生徒がいた。
「……人がいない間に勝手にベッド決めるなよ」
そういうのは大事だとオレは思う。
部屋は八畳ほどの広さ。
そこに二段ベッドが四つ押し込められていて、足の踏み場は50cmほどの隙間しかなかった。
とにかく狭い。
それに。
「テレビもないのかよ」
これでは有料チャンネルが映るかどうか試すこともできない。
他にもやらなければいけないことが山ほどある。