不思議病-フシギビョウ-は死に至る
文芸部メンバーの水着姿に思いをめぐらす。
……サヤはショートヘアで体がしぼられたスポーツ系だけど、胸があるなあ。
ビキニだろうなあ。
きっと目のやり場に困るんだろうなあ。
でもエイヤの彼女だからなあ。
二人とも断言してないけど、誰が見てもカップルだもんなあ。
……カナコはスタイルいいし、長い黒髪で映えるなあ。
何でもいいなあ。
……となりにブーメランパンツのキョウスケが思い浮かんだ。
マジでありそうだから困る。
……リンは……リンは?
なんというか、あれ?少女体型?
寸胴で、胸がない。
悪いが……目のやり場にあんまり困らない。
いや、誰しも何か魅力があるだろ。
魅力……魅力……。
思いつかないや。
「運転手さん、あの人は置いてっていいですよ」
声が聞こえた。
気が付いたら、オレが乗り込むバスが目の前に停まっている。
「ちょ、ちょっと待った!タイムタイム!」
腕でTの字を作ろうとしてLの字になってしまった。
なんだ、スペシウム光線でも出すのか、オレ?