不思議病-フシギビョウ-は死に至る
まあ文芸部の部室は教室に近い。
少しで部室にたどり着いた。
「こんにちはー」
オレが扉を開け、
「こんにちは」
リンが後に続いた。
「よく来てくれた!」
部長相変わらずテンションたけえ。
「こんにちは」
部室には昨日いた全員……キョウスケ、カナコ、サヤ、エイヤ、リン、そしてオレが集まった。
そして、
「これで全員そろったわね」
これが、現在まともに活動している文芸部のフルメンバーである。
……で、集まったはいいものの、オレはやる気がない。
てか、文芸部って何する部活だよ……。
「文芸部では普段、どういう活動しているんですか?」
その気持ちをリンが代弁してくれた。
「ふむ」
キョウスケが少し考え、
「生徒会がチェックしにきたとき全員いればいいだけだから、気楽にしていてくれたまえ」
……?
「何もしねえのかよ!」
オレは思わず突っ込んでいた。
「そうだ!新入部員歓迎会はいつにしよう」
「はぐらかすな!」
「……文芸部は年一回の部誌の発行、あとは部員によるリレー小説が主な活動で、……他校とのイベントもいくつか」
カナコが代弁する。
「その通りだよカナコ君!」
便乗でしゃべるな部長。