不思議病-フシギビョウ-は死に至る


リンが顔を真っ赤にする。

「そ、そんなつもりで言ったわけじゃ……」

それでも。

「結果的にはこうなるだろ?」

明日、リンと二人きりで遊ぶのだから。

「……それも、そうですけど」

リンが渋々認めてくれた。



それから明日はどうしようか話した。

時間とか、待ち合わせ場所とか。

いつもどおりバスで落ち合うことになったけど。

明日はどうしようとか、どこへ行こうとか。

そんなことを二人で話した。





雨は徐々に勢いを弱め、空は明るくなってきていた。

明日は晴れるといい。

そう願うばかり。





バスが停まる。

「じゃあな、また明日」

オレはリンに別れを告げた。

「はい、また明日」

リンもオレに別れを告げた。





きっとこんな日々がずっと続けばいい。

そうは思うけれど、そう簡単には続かない。

もしかしたらオレとリンの関係は少しずつ変わってきているのかもしれない。

いや、変わってきている。

最初はリンとデートに行くことになるなんて、思っても見なかった。

ああ、明日が楽しみだ。

確か、明日の天気予報は晴れだっけ?

七夕の短冊に書いた願いは幸先悪いと思ったが、そんなことはなかった。

今はそれを嬉しく思う。


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