学校では教えてくれない"不倫学"
たとえばもし、偏差値30の子が東大を目指すと言い出したらどうでしょう?
あなたはもちろん、その子の親や先生からしてもバカげた夢を見て・・・と思うことでしょう。

なにがその子のキモチを動かしたのかは、本人にしかわかりません。いや、本人ですらわかっていないかもしれません。

ですが、それを頭から否定してはいけません。本気なのかもしれないのですから。

現実的には誰がどう考えても、その子が東大に行くのはムリかもしれません。
でも、たとえ周りに反対されても、バカにされても挑戦しつづけ ることで、ひょっとしたらいけるかもしれないし、東大まではムリでも、どこかの公立大学には入れるようになるかもしれません。

それは、その子にとってムダな経験だったと言えるでしょうか?

挑戦したからこそ、今までの人生とはちがった景色を見られるようになったのではないでしょうか?


不倫の恋もおなじです。

フツーの恋愛では、冒険をあまりしません。しても、キケンな香りがする人との恋愛、という形が多いのではないでしょうか。

ですが、不倫の恋は、「その恋そのものが冒険」なのです。

味方になってくれる人は少なく、成功する確率も低い。そしてなにより、失うことの方があきらかに多く見える恋愛です。

でも、その中でも、そこでしか得られない経験とか想いとかは、フツーの恋愛をしているときには味わえない貴重な体験でもあるのです。
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