学校では教えてくれない"不倫学"
さんざん相手に尽くしてきたあなたは、相手にとって、たしかに愛すべきヒトになるでしょう。

ですが、皮肉なことに、ここで不倫の恋のピークを迎えるカップルが多いのです。


あなたは、相手から家庭でこんなに苦しい想いをしてるという話を聞き、自分にできることは何かと考え、相手の妻or旦那がしないことをしてあげようとします。

それは、そうとうエネルギーのいることです。なにせ、時には、苦手な事もやるわけですから。
ですが、あなたはそれを、おしげもなく相手にそそぎこむのです。

たしかにそれは、フツーの恋ではなかなか生まれない、大きな愛情です。

ですが、それを相手はどう思うでしょうか?


はじめは、あなたの愛に感謝し、感激するでしょう。

ですが、それがしだいに、相手の心に大きな重石となっていきます。

もしあなたが独身ならば、愛情は無限のエネルギーがあると考えるかもしれません。

ですが、現実には、エネルギーは有限です。
もし無限のエネルギーがあるとするならば、それは、一瞬のことです。今までくすぶっていたエネルギーが爆発するのです。

相手は、仕事や家庭のことで、あなた以上に生きるエネルギーを消費しています。
そこに、あなたが全力をこめたエネルギーで、相手を愛したらどうなるでしょう?

相手は、愛情の差に苦しめられるのです。愛を返せないからと、別れを告げるかもしれません。

「愛してるからこそ、別れたい」と。

なぜそんな悲劇が起こるのでしょうか?

それは、相手があなたを十分に愛せないためです。
それならば、もっとあなたを愛してくれる人がいるんじゃないかと考えるわけです。

そう思わない方がおかしいです。
< 51 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop