学校では教えてくれない"不倫学"
とくに転職の場合、面接をする側は、どんな人がほしいか決めているものです。

東大卒だからといって、トラックの運転手としてどれほど役に立つかは未知数です。

それよりは、理屈をこねず、だまってマジメに運転してくれる方が運送会社はうれしいでしょう。

その判断ができるのは、その会社が、
将来どうなりたくて
今なにが必要かを
明確にした上で、基準をもうけているからに他ありません。

あなたが、今の不倫の恋を永遠の愛という形につなげていきたいと考えているならば、面接官とおなじように、ハッキリとした基準をもつ必要があります。


これまで見てきたように、不倫の恋は、相手や相手の家庭にふりまわされる恋愛です。

だからといって、相手の子供のことをうとましく思ったところで、あなたの思うようになるワケではありません。

そんなことをしたら、自分自身に嫌気がさすだけで、いいことはありません。

問題は、ふりまわされるあなたにあるのです。

あなたの中に、「ここまでしか自分はできない」という基準がないから、相手にとって都合のいい存在になるのです。


相手の妻or旦那が別れてくれないのも、結局は、そこに愛があろうとなかろうと、相手と一緒に生きていくんだと覚悟を決めてるからに他ありません。

その理由がたんに子どものためや、お金のためかもしれなくとも、とにかく、ひきとめるのに必死になるのです。

それは、転職したいという人をひきとめる会社と似たようなものです。
自分が困るから、あらゆる手を使ってひきとめようとするのです。

自分の将来のために何が必要なのか明確にできており、自分はどこまで譲歩できるかという「基準」がハッキリしており、そして、相手の性格や弱点を「理解」してるから家庭をコントロールできるのです。

一緒にいたほうが子育てが楽だから、多少の浮気グセはガマンしよう、ときどき細かくチェックをいれればいいや、といったように、行動の基準ができているからです。


ですが、あなたは相手の妻or旦那ほどに、相手のことを「理解」できていないので、それがマネできません。

だからあなたは、むやみやたらに、なんでもかんでもガマンして、早く一緒になれる日まで耐えしのぶ・・・という選択しかとれなくなるのです。

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