たべちゃいたいほど、恋してる。




それに井上が痺れをきらしたのはいつだっただろうか。


段々とヒステリックさが増し、ことあるごとに龍之介に詰め寄るようになった彼女。

そうされればされるほどその気がなくなっていく龍之介。


苛々が溜まり、吹っかけられた喧嘩を片っ端から買っては傷を増やしていく日々。


そしてまた彼女から責められる。
まさに悪循環。




『龍之介…また喧嘩したの!?』


『…あー…だから?』


『だから?じゃない!いい加減やめてよ、恥ずかしい!!私まで変な目で見られるじゃん!!』




そんなやり取りを一体どれくらい繰り返したかわからない。


その度に感じていたはずの"好意"はだんだんと薄れていって。


加えて、学年が変わる頃から所謂思春期ならではの色がついてきた彼女。




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