アスファルトと空
そうだ、コイバナ(恋の話)でもしよう!!

どうにも私には悪いクセがある。それはダメンズウォーカーだってこと。
毎回毎回懲りもせず、ダメな男ばかりに恋をする。

っていうか、それはそもそも恋なのか?それすら疑問である。

一番最後に付き合った男も相当ダメな男だった。
あれは虚言癖としか言い様がないほどの大ボラ吹き。

どんな大ボラか?って?あまりにもくだらなすぎる。
仕事のこと、兄弟のこと、何もかもが嘘で固められていた。
その嘘を突き通すことが出来ない、と~ってもバカな男。
アンヨを隠しても、耳と尻尾が出ている狐のように、完璧を通せていない。
ボロが出ているのだ。

それに増してバカなのが私。
そのバカな男に散々振り回されていたのだから。

どうして、こう私も救いようのないバカなのか、自分でも情けなくなってくる。
本当に情けない。自分に同情されちゃってるよ、私。
更に情けなさが増す。虚しい以外の何物でもない。

でも、こんな私を私は嫌いじゃない。
とっても可愛い。

よく、可愛さ余って憎さ100倍なんて言うけれど、私の場合は逆。
憎さ余って可愛さ100倍。


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