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「お、朱嘉!!」

「あれ、明?」 

その中には明と恵一の姿があった。


「男子も一緒なんだ?」

「男子担当の須賀先生が今入院してるから・・・」


藍華は何故か苦虫をつぶしたような表情で教えてくれた。


「入院?事故でもあったの?」

「ううん。ただの食あたり」


藍華の言葉に私は一気に脱力してしまった。


「なにそれ・・・」

「馬鹿でしょ」


はぁと藍華はため息をつくと私の背を押した。


「ほら、そろそろ集合かかるよ」

「あ、うん」


私は藍華に背中を押されながら女生徒たちが集まっている場所に向かった。












「よーし。じゃあ男子も女子もグラウンド10周走れっ!!」


授業開始の号令の後、川崎先生はさっそく私達に言い渡した。


「えー」

当然、クラスメイト達は嫌そうに答える。


「つべこべ言わずに走らんかっ!!」


川崎先生の一喝で、生徒達は渋々グラウンドまで歩いていく。


「10周とかまじ有り得ないっ!!」


紫希はこれでもかと言わんばかりに顔をしかめていた。








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