SugarⅠ

その間に、姫仲は先に行ってしまった。


「はぁー……」



俺がため息をつくと、晴は何を思ったのか、草の上に落ちている、桜の花びらを頭から被った。



「ちょっ…おまっ…」



「もー、涼ってば、そんなに花びらとりたかったのかよ?
ほら、いっぱいあるから、思う存分とっちゃってくれよ!!」



満面の笑みで、俺を見てくる晴に、余計に脱力した。



「お前絶対おかしいよ。
ってかその辺に落ちてる花びら、頭から被んのやめろよなー。」



そう言って、晴の頭にフッと息を吹きかけた。


綺麗サッパリなくなる花びら。
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