だって君が好きだから。
あたしはキョーちゃんの
家に行ってみることにした。
ピンポーン
キョーちゃんの家の
インターホンを鳴らす。
ガチャ
「何か、忘れ物したぁ?」
「…キョーちゃん?
なんでパンツ一丁なの…」
「ちょっ、ちょっと待って
部屋散らかってるから」
「うん、わかった。」
パタンとドアが閉まって
5分後くらいにまた開いた。
「おまたせ、入って」
「おじゃましまーす。
あれ?キョーちゃんって
一人暮らしだっけ?」
「あぁ、うん。
お袋はばあちゃん家にいるから。」
「もぅお母さん
大丈夫になったの?」
「う〜ん、毎週病院行ってるよ」
「そっかぁ。」
「っで、今日はどしたの?」
「どした?ってなんで
学校にこないの?
みんな心配してるよ?」
「…ごめん。
でも俺今学校なんかに
行ってる暇ないんだよね。」
「どうして?」
「ちょっとでも早く
借金返したいからさ。」
「働いてるの?」
「あぁ、うんまぁね。」
「さっき、部屋を
出てきた女の人って
そうゆう仕事のお客さん?」
「えっ、見たの?」
「うん、すれ違ったの。」
「…そか、うんまぁそんなとこ。」
「キョーちゃんやめなよ
そうゆう仕事はよくないよ」
「良くなくても金稼ぐには
これしかねぇーんだよ。」
キョーちゃんは
下を向いて言った。