だって君が好きだから。


「寒っ…」




ひとりの帰り道。



頭の中でキョーちゃんが
言った事がぐるぐる回っている。




キョーちゃんは
あたしを好きでいてくてるし
いつも助けてくれる。



そんな、キョーちゃんだから
あたしは利用なんてしたくない。



傷つけたくない。



やっぱり、…断ろう。





「優梨?」





後ろから愛しい人の声で
名前を呼ばれた。




「修…」




「今、帰り?」




「うん、キョーちゃんのお見舞い」




「俺も、今行ったら
面会時間過ぎてて入れなかった」




「そ、そうなんだ。」




「…あのさ、」




「ん?…何?」




「俺がこんなん言うのも
あれなんだけどさ、
…そんな気まずそうにしないでよ。」




「あっ、ごめんね。」




「そんなあからさまに
気まそうにされたら
俺、傷つくじゃんか。」




「…そだね」




「うん、…家まで送るよ。」




修はそう言って
あたしの隣を歩き始めた。



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