だって君が好きだから。


「森野〜!!
衣装がんばろうぜー!
……げっ、なんでお前いんだよ。」




岸田くんは家庭科室に
入ってくるなり真樹を
見てそう言った。




「はぁ?
いたら悪いわけ?
じゃ、あんたがどっかいきなよ」




「そういう訳じゃなくて
森野とふたりだと思ってたから。」




「優梨、気をつけてね!」




「大丈夫だよ、ね?岸田くん。」




「…そんな笑顔見せられたら
大丈夫な自信なくす。」




「ほら、やっぱり
岸田は危ないよ!!」




「ちょっ、岸田くん!」




「冗談だって。
俺がそんなことするような
奴に見えるかよ。」




「「見える!!」」




真樹とふたりで声を
揃えてそう言った。




岸田くん面白い!!




真樹と岸田くんとどんどん
衣装をつくっていく。




ふたりとも、上手、
あたしもがんばらなきゃ!







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