だって君が好きだから。


「優梨!」




「わっ!びっくりした!」




後ろから修がとびついてきた。




「おい!お前邪魔しにくんな!」




岸田くんが修を
睨みつけて言った。




「なんだよー。
休憩してないだろうなって思って
飲みもん買ってきたのに。
お前にはやんねぇー。」




「あーうそうそ!
くれ!ちょうどのど渇いてたから!」




「ほらよ。」




岸田くんは修から
ジュースの缶を奪い取った。




「ねぇ、岸田。
おなかすいた。
なんか買いにいこう。」




「え?俺すいてねぇ。」




「ついてきてくれても
いいでしょ!」




真樹はそう言って
岸田くんを引っ張って
連れていってしまった。




「俺、真樹に気ぃ使わせたかな?」




「え?そうなの?」




「はっ、優梨はわかってないのな!」




「なによー!」




修はくすくすと
笑っている。




「でも、真樹に感謝だな。
優梨と二人っきりになれたし。」




「練習は?いいの?」




「休憩中だから大丈夫!」




「休憩しなくて平気?」




「優梨といたら
休憩なんてしなくても疲れ
吹っ飛ぶからいいの。」




そう言ってあたしを
ギュッと抱きしめる。




「そんなので
吹っ飛ぶの?」




「もっちろん。
あたりまえだろ。」




修はそう言って笑うから
あたしもギュッと抱きついた。




「ねぇ、修。」




「ん?なに?」




「チューしてない?」




「今からしようかなって
思ってたとこ。」




「あたしにじゃない。」





「あ、劇?」




「うん。」




修は心配するあたしを見て
くすくす笑う。








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