だって君が好きだから。
「さてと、俺はそろそろ戻るよ。
……だから、でてこいよ、お前ら。」
修はそう言って
あたしをはなした。
「げっ、気付いてたの?」
真樹がバレたか〜って
いいながら岸田くんと
教室に入ってきた。
「のぞきなんて
趣味悪ぃーぞ。」
「おい、お前なんで
そんなかっこいいんだよ。」
岸田くんが
修に照れたように聞く。
「え?優梨の前だから
かっこつけたいじゃん?」
「なんだよー
のろけてんじゃねーぞ!」
「のろけてねーよ!」
「何食ったらお前みたいな
イケメンになれるか教えろ!」
「別になんも食ってねーよ」
「そんなわけねーだろ!
同じ男がこうも違うのはおかしい。
絶対なんか食ってる。」
「あほか。
じゃっ、優梨頑張ってな。
あ、真樹もな。」
修はそう言って
いってしまった。