だって君が好きだから。



「おはよー!!」




またいつもの1日が始まる
でも、今日は修がいない。



修がいないと学校も
楽しみにならない。





「優梨、おはよー!!」




真樹が後ろからあたしを
突き飛ばす。




「わっ!びっくりした。
おはよー真樹。」





「あれ?今日は修いないの?」





「うん、休みだよ。」





「バカなのに風邪ひいたのかな?
バカはひかないはずなのにね
学校終わったらお見舞いに
行ってみようか優梨?」






「修は今、大阪にいるよ」





「なんでまた大阪?」





「彼女に会いにだよ」





「そうなの?
優梨、大丈夫?」





「あたしは全然!
見送ってきたしね。
あたしが背中押したの」






「優梨はそれでいいの?」





「いいんだよ。
何も話し合いとかなしに
離れたりするのは嫌だと思ったから」





「そっか、良かったなら
いいんだよ。
でもあたしの前では
無理しなくていいんだよ」



真樹は優しく笑って言った。




「うん、ありがと!」




やっぱり最初から真樹には
話せば良かったよ。




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