だって君が好きだから。
あたしたちは学校を早退して
大阪に行く準備をした。
愛梨ちゃんは何も言わず
あたしの荷物を用意してくれた。
ありがとう、愛梨ちゃん。
お母さんも
何も言わずに
お金を渡してくれた。
あたしはいつも
お金は自分で管理していたから
お母さんにお金を
もらうなんてことなかったのに。
「キョーちゃん
迎えに来てくれてるよ?」
「うん、行ってくるね
ありがとうみんな。」
「気をつけてね」
「無理しないでね」
あたしは大阪に向かった。