意地悪王子と秘密姫
「そっか、じゃあたしが選ぶの手伝うんだよね?」
友達なんだから…、
別に普通のコトだよね。
「おぉ、助かる。」
大事なんだね……、
彼女さん。
「こんなのは?」
店に入って、
可愛いウサギのマスコットをすすめた。
「可愛くない?コレ。
めっちゃ可愛いじゃん♪」
黒いウサギは、ピンクの リボンとトランプがモチーフのワンピを着てて、
三月ウサギの女の子バージョンみたい♪
「っていうか、なんのプレゼント?」
「誕プレ?」
誕プレね………。
ってかなんで愁不機嫌なの?
さっきまで機嫌良かったよね?
「どした?」
やっぱり三月ウサギ女の子版が気に入いらなかったカナ?
「別に………。」
やっぱり不機嫌。
じゃあ気を取り直して、
「コレは?」
今度は夏にぴったりのかご風バッグを指さしてみた。