Welcome to☆椿荘
状況を理解できない私に
男は自分だけ納得したように頷いている

「だれですか?」
内心苛立ちを覚えながら私は
勤めて冷静に質問した

「俺だよ。
大学の時に同じサークルだった
岡本雅哉。覚えてない?マサだよ。」

あ!!!


薄らボケていた記憶が
はっきりと蘇った

「マサ?!」

大学時代
飲みサークルの仲間だったマサ

言われてみれば
口元や目つきは昔のまま

ただ
記憶の中のマサよりも
目の前の彼は
すごく大人びていて
少し疲労がにじんでいた
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