Welcome to☆椿荘
玄関のオートロックを外して
中に入ると

寮生たちが次々に集まってきた

「ど、どうしたの?
こんな朝早く…。」

一郎が思わず私の後ろに身をひそめる

「どうした?じゃないですよ。
椿さんこそどうしたんですか?」

「それに、山田先輩も。」

孝太と悟史が心配そうに
口を開いた

「山田は連日連夜の外泊。
そんな中、
真夜中に椿さんが
ものすごい勢いで寮から出ていく姿見たら
心配しますよ。」

「…みんな、心配して眠らずに待ってました。」

太一の言葉に良司が小さく付け足す

「みんな…。」
寮生たちの思いが胸を熱くして
私は言葉に詰まった
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