夏の名前
あわてて言ったが、聞こえていたようだった。
「そんな考え方、したことなかった。」
ニノの表情が和らいだ。
「相葉さんらしいな。あ、ありがとうございます。」
なんで感謝されたのかわからなかった。
「ニノ、あんまりお礼とか言ったことないでしょ。」
「そんなことないですよ!全てのことに感謝して生きている男ですから。」
「嘘つけよ~!さっきすごく言いにくそうだったし!」
ニノをはたいて2人で笑った。
*
別れ際にニノが言った。
「また明日。」
「おう!」
うれしかった。