夏の名前



あわてて言ったが、聞こえていたようだった。



「そんな考え方、したことなかった。」


ニノの表情が和らいだ。



「相葉さんらしいな。あ、ありがとうございます。」


なんで感謝されたのかわからなかった。



「ニノ、あんまりお礼とか言ったことないでしょ。」



「そんなことないですよ!全てのことに感謝して生きている男ですから。」



「嘘つけよ~!さっきすごく言いにくそうだったし!」


ニノをはたいて2人で笑った。









別れ際にニノが言った。



「また明日。」



「おう!」



うれしかった。









< 14 / 82 >

この作品をシェア

pagetop