夏の名前



新幹線、電車、バスと乗り継ぎ、降り立った場所に、愕然とした。


バスのボロさからも想像していたが、想像よりも遥かに田舎だったからだ。



見渡すかぎり緑。

周りに人は見えず、家もぽつりぽつりといった感じ。



「どうりで地図が単純なわけだ…。」


ため息をつく。


でも自然は大好きだったし、逆にわくわくしている自分もいた。


地図を片手に歩き出す。








< 3 / 82 >

この作品をシェア

pagetop