夏、僕らは変わります。
嫌いな時間
Ⅰ
教室へ帰ると、女担任の鮎川がプンスカと腕を組み、あからさまに僕を睨んでいた。
「最上級生が時間を守ることすらできねぇのか、オイ」
そして乱暴な声で僕を叱りつけた。
「……」
僕は黙ったまま席につく。
「なんだ、その態度は!」
そんな僕の態度が気に食わなかったらしく、さらに大声で怒鳴り出した。
別にさっきのところで謝ってみてもよかったんだけど。さっきまでのことで苛々していた僕は、それができなかった。
「別に……」
「あぁ?お前HR終わったら職員室来い!」
心の中でっチと舌打ちをし、僕はそれ以上関わられないよう、それからずっと下を向いていた。
今の世の中、なんだかんだの学園ドラマの見過ぎでフレンドリーな担任が良い先生だと勘違いしている輩が多い気がする。
言葉づかいは悪く、生徒は呼び捨てやあだ名で呼び、生徒の悩みにずかずかと割り込んでくる。
まさにうちの担任がそうだ。
自己満足で教師を続けているだけなのだ。
「最上級生が時間を守ることすらできねぇのか、オイ」
そして乱暴な声で僕を叱りつけた。
「……」
僕は黙ったまま席につく。
「なんだ、その態度は!」
そんな僕の態度が気に食わなかったらしく、さらに大声で怒鳴り出した。
別にさっきのところで謝ってみてもよかったんだけど。さっきまでのことで苛々していた僕は、それができなかった。
「別に……」
「あぁ?お前HR終わったら職員室来い!」
心の中でっチと舌打ちをし、僕はそれ以上関わられないよう、それからずっと下を向いていた。
今の世の中、なんだかんだの学園ドラマの見過ぎでフレンドリーな担任が良い先生だと勘違いしている輩が多い気がする。
言葉づかいは悪く、生徒は呼び捨てやあだ名で呼び、生徒の悩みにずかずかと割り込んでくる。
まさにうちの担任がそうだ。
自己満足で教師を続けているだけなのだ。