君に堕ちてしまう。

なんかやりずらい…
この人の視線苦手かも。

「ねえ、名前は?」
とりあえず話題を変えてみたけど…
「さあな。」だって。
誰だよ。なに気取ってんだよ。

「じゃあさ、彼女いる?」
顔はこんなかっこいいんだから
多分いるだろうな。って思ってたのに
まさかの「んー。いらない。」だってびっくり。

「うわっ。罰当たりな。」

「ははっ」彼はそう言って小さく笑った。

なんか…この人、懐かしい気がする。
どこかであった事あるかな…
思い出せない。

「ねえ、どこかで会ったことある?」

「知らない。」

素っ気ねえ。まあ、いいか。

チャイムが鳴ってる。
授業おわったんだな。
そろそろ帰ろうか。
帰りたくないけど…



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