いじめ【嫉妬】
「相談あるから、あとで聞いてくれない?」

声を最小限にして、耳元でいった。

すると由乃は「OK」の合図をして、目線を

カバンへうつした。

「ありがと」

そう言ってあたしも席へむかった。

あたしの席は廊下側の一番後ろ。

ドアに1番近い席だ。

真ん中の方にある、由乃の席から帰る

のにはそう遠くもない。

そしてまずあたしは席に着くと、カバン

から教科書などをだして、机に入れる。

次にケータイをポケットへ入れて、

カバンを机の横にかけた。

頭のおくの方がひやひやする。

まだ、昨日のメールの事が気になっているのか

本当に、言ってないんだから大丈夫

大丈夫、と自分へ言い聞かす。

すると由乃がやってきた。
< 19 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop