鉄壁魔王と勇者
「何、してるんですか!?」

剣呑さが含まれた声に、勇者は慌てて魔王の腕を放し、振り向いた。

魔王はそのまま、ズルズルと壁伝いに床に崩れる。

勇者が振り向くと、そこには緑茶と菓子を乗せた盆を持ったジラルが居た。

「何って…デートしに来た」
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