鉄壁魔王と勇者
「貴方の言うデートとは、相手の意向をお構い無しに、ただせまる事…なのですか?」

痛い所を突かれた勇者は、眉間にシワを寄せた。

「んなわけ無いじゃん。これはちょっとした行き違い…というか…。てか、なんであんたに責められなきゃ無いわけ?フィーカさんムカつく」

「私は魔王の側近ですから。そして、貴方のその言い方の方が腹立たしいです。年若い婦女子なら兎に角、男がやるとサムイです。」

ジラルの後半の言葉は無視して、勇者は少し考えた。

(側近…てやつになれば、ルシェちゃんと四六時中一緒にいれるわけか…)
< 64 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop