鉄壁魔王と勇者
「よし、決めた」

ニカっと、先程の落ち込みを払拭するように笑う勇者。

それは、見たモノに自分には持ち得ない、天性の明るさを感じさせるものであったが。

その笑顔を見れば、大抵の事は許せてしまう、そんな表情だったが。

ジラルは、その笑顔に嫌悪感を感じた。

(イヤな予感しかしない…)
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