ペットショップ MARIMO

運が良かったのか。
カジが作ったミルクを、勢い良く飲み干してくれた。

温かいミルクを飲み、柔らかいタオルで包み、冷え切った身体がしっかりと温まるのを願った。

‡‡‡‡‡‡

「さち、ミルク飲もう」

少し動くようになった子猫をタオルにくるみ、抱き上げる。

栄養のたっぷり入った、カジ特性ミルクを飲ませる。

「あれ? 今日はもういいの?」

箱に入った子猫を拾い上げてから3日後。毎日タオルを取り替え、ミルクをあげる。

出勤直後と、帰宅直前の日課になった。

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