ペットショップ MARIMO
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乾いて若干暖かい甲羅に登り、カジに聞いた仕事場へ向かう。

亀の速さで移動すると、一体いつ着くのかという疑問が湧くが、シンシはただの亀ではない。

彼の甲羅の上には、メモとカードを収納するケース、葉瑠が座る椅子が設置済み。しかも振り落とされないように、シートベルトも完備。

そこにしっかり座り、恐怖に打ち勝つ勇気を振り絞る。
これで準備万端。

が。

「いぃぃぃやあぁぁぁ!」

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