ペットショップ MARIMO
「触って欲しいって思うことはあるの?」
少しの時間も惜しい。飼い主が帰ってくるまではまだ数時間あるが、時間に甘えていられない。
「………」
………。
「………」
………。
「………そりゃぁ、たまにね」
その言葉に、少し安堵する。何か解決策が出てくればよいが。
かなりのスローペースだが、待ち続ければきちんと会話が出来るようだ。
ここまで無事に持って来れたのだから、ここでさっきのような失敗はしたくない。
「…触って欲しいと思うのって、どんな時?」
触れるチャンスがあるのならそれを教えてもらえれば、解決出来そうだ。