ペットショップ MARIMO

「これ…どうしろって言うのよ…」

シンシにもたれ掛かり、ずるずると座り込んだ。

「一つずつ質問して、今みたいになったら、ひたすら待つしか無さそうですね。声を掛けて起きてくれればいいのですが…」

「だよね…」

だらしなく足を延ばして天を仰ぐ。見えるのは天井だが。

『…絶対寿命縮んだ…』

もそもそと動き出し、シンシの陰から覗き込むようにして、さくらへ声を掛ける。

「…さくらは、触られるの、そんなに嫌い?」

「………」

………。

「………」

………。

「………嫌い。」

「…はぁ…」

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