ペットショップ MARIMO

向かった先には、可愛らしいピンクのゲージに入ったフェレットが。

せわしなく、ゲージの中を動き回り、時折立ち止まっては辺りを見回すその光景は、飽きることなく眺めていられそうだ。

ペットとして改良されては居るものの、現在15センチの葉瑠にしてみれば、体調は約倍、俊敏な動きを見せるその指先に見える爪は、危険なものである。

「こんにちは~」

ゲージの隙間も比較的幅が広いため、数センチ離れた位置から話し掛ける。流石に順応してきたようだ。

「え? 何? 誰?」

動き回っていた体を止めて、首をこちらに向け、じっと見る。
鼻がピクピク動くのが何とも可愛らしい。

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